ロス・ダンサンテスのサステナブルな活動

ロス・ダンサンテスのサステナブルな活動

野生のアガベを保護し、持続的なメスカルの発展を目指す

ロス・ダンサンテスのメスカル造りのモットーは、決して野⽣のアガベを収穫しないことです。効率重視でメスカルを製造する蒸留所の場合、野⽣のアガベを収穫することもありますが、近年のメスカルブームにともない、むやみな収穫が続き、アガベが絶滅の危機に晒されています。

野⽣環境で育つアガベは、標⾼や地域など⽣息条件が限られていること、また、成熟して繁殖が可能になるまで10年以上かかることから、これまで栽培が非常に困難とされてきました。

そんななか、ロス・ダンサンテスは、オアハカ州チャピンゴ⼤学に出資し、業界初のアガベの研究機関「PROYECTO MAGUEY(プロジェクト・アガベ)」を⽴ち上げました。サステナビリティの観点から、高品質なアガベを安定的に、環境を壊さずに育てられるよう、何度も研究を重ねた結果、ロス・ダンサンテスは見事アガベを栽培することに成功しました。

メスカルの品質の決め手となるアガベの栽培に挑戦

アガベ研究機関「PROYECTO MAGUEY」設立

PROYECTO MAGUEY(プロジェクト・アガベ)とは、ロス・ダンサンテスがオアハカ州チャピンゴ⼤学に出資して⽴ち上げた、研究機関で進められているプロジェクトです。アガベの資源管理や⽣態の研究を目的とし、地球環境を考慮したメスカルの製造に貢献しています。これまで繁殖しにくいとされてきたアガベの性質を解明することで、栽培⽅法を確⽴、メスカルの継続的な発展を可能にしました。

幼苗管理

研究機関のラボで、芽吹いたばかりのアガベが⼗分な体⼒をつけるまで管理します。化学的な肥料は⼀切使用しません。

植え付け

アガベがある程度成⻑すると、ナチュラルな状態の畑にアガベを植え付けます。この後は収穫までの間、⼀切⼿⼊れを⾏いませ ん。そうすることで、タフでエネルギッシュなアガベに育ちます。このほとんど野⽣環境ともいえる栽培技法を、メキシコでは「半栽培」と呼んでいます。

研究成果の共有

研究で培った知⾒は、惜しみなくメスカル業界全体に伝達し発展に役立てます。

製造過程で排出される汚染物質の中和

メスカルの製造過程において、蒸留後に有害な酸性物質が残ります。これまで従来の蒸留所では、周囲の⼟壌にそのまま廃棄してきましたが、ロス・ダンサンテスはこの問題の解決策として、⽯灰岩を使って有害物質を中和するタンクを開発、使⽤しています。

地域社会への貢献、雇⽤機会の創出

土地に根付いたメスカルの製造は、地域コミュニティと密接な繋がりがあります。ロス・ダンサンテスの拠点であるオアハカは、もともとメキシコでも⾮常に貧しい地域でした。そこでロス・ダンサンテスは、オアハカに暮らす人々との関係を大切にし、ラベル貼り、ボトルキャップ作りを全て⼿作業にすることで、メスカルと関係のなかった地元の人たちに新規の雇⽤を生み出し、地域社会に貢献します。

 

原料であるアガベの保護・栽培に始まり、手作業によるメスカルの製造工程、さらには製造後の環境管理まで、全てが揃ってこそ、素晴らしいメスカルが完成するということを、ロス・ダンサンテスは深く理解し、自ら実践しています。その点でもメスカル業界のパイオニア的な存在です。

 

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